あらゆるケアの未来を変えるアイディアを
ケアテック・イノベーション・コンテスト(主催:しのはら財団、後援:厚生労働省)は、“ケア”を介護だけでなく、障害者支援や学習支援、ヤングケアラーのサポートなども含めて広くとらえ、社会のさまざまな課題に挑む場です。小学生から研究者まで、誰もが応募できます。アイディアでもプロトタイプでも構いません。自由な発想や技術のひらめきが、誰かの毎日を少し楽にしたり、笑顔を増やしたりするかもしれません。このコンテストは、その一歩を形にするための舞台です。あなたのひらめきが、未来のケアを変えるきっかけになります。
このコンテストには、2つの部門があります。
1つは、実際に形にした試作品を応募する「プロトタイプ部門」。
もう1つは、まだ形にはなっていなくても、自由な発想や新しい切り口を応募できる「アイディア部門」。
言いかえれば、「作って試してみたい人」と「まずは考えや想いを伝えたい人」、どちらも参加できるのが特徴です。
さらに、各部門の中でも年代毎に応募カテゴリーが分かれています。
小・中学生が高校生部門に、高校生が大学生・一般部門に挑戦することも可能です。
個人でもチームでも、ご自身に合う部門・カテゴリーでご参加ください。
-
プロトタイプ部門
- 小・中学生部門
- 高校生部門
- 大学生・一般部門
-
アイディア部門
- 小・中学生部門
- 高校生部門
- 大学生・一般部門
応募専用サイトが表示されます。登録をして、ご応募・お問い合わせください。
コンペ開催への想い
Message
ケア現場の課題例
-
- ※1 出典:令和7年版 高齢社会白書 https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2025/zenbun/pdf/1s1s_01.pdf
- ※2 出典:「ヤングケアラーの実態に関する調査研究」(令和3年3月)https://www.mhlw.go.jp/content/11907000/000767890.pdf
- ※3 出典:令和7年版 障害者白書 https://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/r07hakusho/zenbun/pdf/ref.pdf
- ※4 出典:公益社団法人 日本精神神経学会 国内における男女の周産期うつ病の有病割合 https://journal.jspn.or.jp/jspn/openpdf/1250070613.pdf
- ※5 出典:石川県 令和6年能登半島地震に係る応急仮設住宅の入居期間の延長 https://www.pref.ishikawa.lg.jp/chiji/kisya/r7_7_10/documents/20250710.pdf?utm_source=chatgpt.com
- ※6 出典:文部科学省 通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果(令和4年) https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2022/1421569_00005.htm
- ※7 出典:子ども家庭庁 令和7年度 放課後児童クラブの実施状況(速報値)https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/69799c33-85cb-44f6-8c70-08ed3a292ab5/54c26b56/20250729_policies_kosodateshien_houkago-jidou_66.pdf
その想いや技術、誰かのために使ってみませんか?
あなたのアイデアが形になれば、ケアする人・される人双方のウェルビーイングを高め、未来の社会を変える一歩となります。
しのはら財団について
About
私たちは、『人々の可能性や幸せ=Well-beingの最大化』をミッションに、みなさんと一緒に考え、議論し、ソリューションを提案します。奨学金・助成金・寄付による社会貢献事業はもちろん、AIやテクノロジーを駆使した社会インフラを共創する、新しい形の財団法人です。
募集要項
Requirements
概要
試作品や実装、または成果物を応募対象とします。
助成金分類
大学生・一般:2,000 万円 2件 / 大学生・一般:500 万円 2件 / 大学生・一般:150 万円 2件 / 高校生:100 万円 2件 / 小・中学生:80 万円 3件
応募テーマ例
介護だけでなく、障害者支援、教育、心のケア(メンタルヘルス)などを含む幅広い「ケア」の領域から、社会的意義がありテクノロジーによる解決が期待できるテーマを自由に選んでください。
例えば、次のような課題領域が考えられます。下記はあくまで一例です。ケアされる方・する方にとって役立つものであれば、テーマは自由です。「こんな課題をテクノロジーで解決したい!」という熱意ある提案をお待ちしています。
・ヤングケアラー支援:家族の介護を担う子ども・若者(ヤングケアラー)をサポートする仕組みやツールの開発
(例:学業と介護の両立支援アプリ、相談コミュニティ等)
・居宅介護の負担軽減: 在宅で介護する家族やヘルパーの負担を減らす技術
(例:見守りセンサーやロボットによる自動介助、遠隔ケアシステム、介護記録のデジタル化ツール、使用済みおむつの減量化/臭いの低減)
・障害者の自立支援: 障害のある子どもたちの日常生活や学習を支えるテクノロジー
(例:コミュニケーション支援デバイス、リハビリ用ゲーム、特別支援教育アプリ)
…等
※上記は募集要項の一部です。必ず詳細を記載した募集要項PDFをご確認ください。
概要
まだ形になっていない発想を応募対象とします。
助成金分類
大学生・一般:100 万円 1件 / 大学生・一般:50 万円 5件 / 高校生:10 万円 5件 / 小・中学生:5 万円 5件
応募テーマ例
介護だけでなく、障害者支援、教育、心のケア(メンタルヘルス)などを含む幅広い「ケア」の領域から、社会的意義がありテクノロジーによる解決が期待できるテーマを自由に選んでください。アイディア部門では、とにかく「発想の面白さ」「着眼点の鋭さ」を重視します。課題の大小に関わらず、現場の声に耳を傾けたアイディア、他分野の知見を応用したアイディアなど、自由な発想をお待ちしています。以下に例を掲載しますので、アイディア発想の参考にしてください。
・ヤングケアラー支援:家族の介護を担う子どもや若者をサポートする発想
(例:学校生活と介護を両立しやすくする仕組み、同世代ケアラー同士の交流や相談を支えるアイディア)
・居宅介護の負担軽減:在宅介護を少しでも楽にする発想
(例:家族間でケア予定を共有するアプリ、簡単に記録を残せる仕組み、在宅介護で困る場面(買い物・排泄・夜間見守りなど)を工夫で解決するアイディア)
・障害児・障害者の自立支援:障害を持つ子どもや家族を支える発想
(例:コミュニケーションを助けるツール、リハビリを楽しく続けられる工夫、特別支援教育で役立つ教材やアプリのアイディア)
…等
※上記は募集要項の一部です。必ず詳細を記載した募集要項PDFをご確認ください。
スケジュール
Schedule
共通
2025年11月14日(金)
募集開始
2026年1月16日(金)23:59
締め切り
2月16日の週
一次審査結果通知
3月9日の週
二次審査結果通知
3月22日(日)13:00~
最終審査(プロトタイプのみ)・表彰式
京王プラザホテル(東京都新宿区西新宿)
懇親会:表彰式後に同会場で実施(16:30~)
プロトタイプ部門
助成期間:2026年3月22日~2027年3月31日(最長2027年9月30日まで延長可)
助成金振込:第1回=2026年3月下旬、第2回=2026年9月以降
フォローアップ開始:2026年4月~
キックオフイベント:2026年6月予定
報告書提出期限:2027年9月30日(※中間報告は随時あり)
アイディア部門
助成金振込:2026年4月下旬
報告書提出期限:2026年9月30日
応募方法
-
1.Graain(グラーイン)で新規登録
※メールアドレスとパスワードの登録をしたうえで応募フォームに入力してください。
※新規ユーザー登録の際、法人名(所属先)が必須入力事項となっていますが、個人の場合は「個人」と入力してください。
-
2.必要事項・書類を提出
※提出内容の詳細は、以下の募集要項PDFでご確認ください。
審査員紹介(五十音順)
Judge
-
大久保 亮
株式会社Rehab for JAPAN代表取締役社長CEO
リハビリ養成校卒業後、通所介護事業所および訪問看護ステーションにて在宅リハビリテーションに従事。現場経験を通じて介護・医療領域のリハビリテーションに関わる課題を認識し、勤務の傍ら法政大学大学院に進学し政策学修士を取得。2016年、自立支援の推進と介護DXの社会実装を目的にRehab for JAPAN株式会社を創業。現在は、科学的介護ソフト「Rehab Cloud」を全国約3,500以上の通所介護事業所へ展開し、データに基づく自立支援・業務効率化・加算算定支援に取り組んでいる。作業療法士としての専門性とデジタル領域の知見を活かし、産官学あらゆるセクターの方々と介護分野の課題解決に取り組んでいる。一般社団法人日本デイサービス協会 理事。
-
太原 有理
株式会社ケアリッツ・アンド・パートナーズ 取締役
東京大学薬学部卒、薬剤師。マッキンゼー・アンド・カンパニーにて約6年間、製薬・小売・家電・金融・官公庁など多様な業界を対象に、マーケティング戦略や新製品上市支援などのプロジェクトに従事。2012年より訪問介護事業を中心とする株式会社ケアリッツ・アンド・パートナーズに参画し、人事制度の構築、採用戦略の立案、労務・法務対応など経営基盤の整備に取り組む。併せて介護現場での課題対応や人材育成にも携わる。2022年からはIT部門の分社化に伴い、株式会社ケアリッツ・テクノロジーズ取締役を兼務し、介護業界の持続的な発展を目指している。
-
狩野 光伸
岡山大学 副理事ヘルスシステム統合科学学域 教授
東大医卒、聖路加国際病院などで臨床医療を経験。東大院修了後、医薬工連携による膵がん研究の傍ら、東大医の研究者育成プログラム設立担当。2012-岡山大にて教授、健康に資する文理統合大学院設立を主導。2017-副理事、大学全体と地域でのSDGs推進(政府表彰)、2025-附属学校(幼小中・特別支援学校)機構長兼任。2019-22外務大臣次席科学技術顧問(初代)。2020-日本学術会議会員。2023-OECD変革的科学技術政策アジェンダの、2025-ユネスコ国際基礎科学計画のアドバイザー。2024-国際学術会議(ISC)フェロー。文部科学省にて科学技術・学術審議会委員(人材委員会主査、国際戦略委員会主査代理)など。本田財団理事、日本DDS学会理事、ウェルビーイング学会理事など歴任。「ウェルビーイング学」(R Layard, J-E DeNeve著)の日本語翻訳プロジェクト(慶応大学出版会)を主導(2025)。
-
深津 幸紀
株式会社ファストトラックイニシアティブ
薬剤師、弁護士、ITストラテジスト、小説家、キャピタリスト(AMED認定VC所属)東京都生まれ。慶應義塾高校、東京大学薬学部、東京大学法科大学院卒業。内資製薬会社、外資コンサルティングファームを経て、現職。ベンチャーキャピタルファンドのキャピタリストとして主にヘルスケア・ディープテック領域に強みを持ち、投資業務に従事。一方で、東京大学の講座を始めとして、官民双方のアドバイザー・顧問・講師業を広く務め、後進育成も重要視している。日本のディープテックエコシステム底上げのための活動にも積極的に注力。
-
真嶋 由貴恵
大阪公立大学 前副学長大学院情報学研究科 教授
岡山理科大学博士後期課程了(2001)、工学博士。1986年に広島県で保健師としてのキャリアをスタート後、働きながら学び続け、看護師・養護教諭の資格を取得。看護現場で医師のパソコンを見て「パソコンを使えば、看護師はもっと効率よく働けて、自分の目指す看護ができるのでは!?」と考え、情報科学の道へ。「看護学×情報学」を軸に研究を続けている。座右の銘は「看護が良くなれば人が良くなる。人が良くなれば、世界が良くなる」産業医科大学助教(2001)、大阪府立看護大学助教授(2004)、大阪府立大学看護学部准教授(2005)、同総合教育研究機構教授(2008)、同大学院工学研究科教授(2009)、2012-同現代システム科学域教授、2016-同大学院人間社会システム科学研究科教授、2022-大阪公立大学大学院情報学研究科教授、同現代システム科学域教授、現在に至る。2022-2023特命副学長(女性研究者支援)、2024大阪公立大学副学長。
-
宮本 隆史
株式会社善光総合研究所代表取締役社長
2007年社会福祉法人善光会に入職、介護職やマネジメント業務に従事した後、2017年より理事 最高執行責任者 統括施設局長を務める。スマート介護プラットフォーム「SCOP」や、介護DXに関する正しい知識を身につける「スマート介護士」育成事業などを創設。2021年日本医療研究開発大賞AMED理事長賞を受賞。2023年に株式会社善光総合研究所を設立し、現在は同社の代表取締役社長を務める。また、業界団体の役員や国・地方自治体の各種委員会委員を務めるほか、デジタル行財政改革会議の課題発掘対話などの政府会議にも有識者として参画している。